賞金女王、年間獲得賞金2億円へとひた走るイ・ボミのスイング解析企画。第3回の今回はアプローチ編。平均パット数1位(10月24日現在)という数字の裏には、確実に「寄せる」アプローチの上手さがあった!
写真=小林司/取材トーナメント=サマンサタバサレディース
イ・ボミ Lee Bo Mee
1988年8月21日生まれ。158cm。日本ツアー通算13勝。10月のスタンレーレディスで今季5勝目。悲願の賞金女王と年間獲得賞金2億円が目前に迫ってきた。韓国出身、マスターズGC所属。
解説=村口史子 むらぐち・ふみこ
OLからプロへ転身した異色の経歴をもつ。99年には賞金女王を獲得。04年ツアー競技から退くと、近年はトーナメント解説などで活躍中。ブログはameblo.jp/muraguchi-fumiko/
正面から見たイ・ボミのアプローチ
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▲左腕とシャフトを一直線にすると、右手首のコッキングが効きやすくなる
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バックスイング〜トップは大きめ。50ヤード弱の距離なので、大きく振りすぎに思えるが、振り幅で距離感を作らないタイプは大きくてもOK
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▲ヘッドがボールの下にしっかりと入っているからスピンが利く
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イ・ボミのアプローチ(正面)を連続写真でチェック!
「しっかりインパクトする」が上達の大前提
イ・ボミ選手を筆頭に、女子プロはアプローチのバックスイングが意外と大きいですよね。それは距離感を振り幅ではなく、インパクトの強弱で合わせているから。距離感は、カラダに身につけた感覚を重視したほうが安定することを示しています。
プロのなかでも彼女は、ヘッドを上から入れてスピンを掛けるのがとても上手な選手です。アイアンなどに比べて、コッキングも大きめだから、カラダの回転と腕の位置に比べてヘッドが高く上がっていく。この高い位置から下ろして、しっかりとインパクトするとスピンは利いてきます。また、バックスイングに比べてフォローからフィニッシュのほうがカラダが引き締まっていますが、これはインパクトのカタチを崩さずに振り切っているから。スイング中に腕やヒジ、ヒザなどがブレないので、フェースの向きも変わりません。それは、距離感の安定にも大きくリンクしています。
このように、距離感はインパクトでしっかり当てることが大前提。「左右対称の振り幅で距離感を出す」ということが、アマチュアには浸透している傾向がありますが、距離感は…
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