すべてのショットにおいて、打つ前に何を見て、どう考えるか。プロとアマチュアでは、そこに大きな差がある。その目線のもっていき方ひとつで、プレーは大きく向上する。目線を活用したスコアメイク術を、中井学に伝授してもらった。
写真=相田克己/協力=木更津ゴルフクラブ
レッスン=中井学 なかい・がく
1972年生まれ。高校卒業後、アメリカにゴルフ留学し、帰国後にプロコーチとして活動を開始。アマチュアレッスンにも取り組む一方で、15年JPGA資格認定プロテストに合格。ティーチングプロとトーナメントプロの両方の資格をもつ。大阪府出身。
ティグラウンドでの目線でコースは攻略できる!
ピン位置から逆算し目標だけを見れば危険は視野に入らない
上の写真をご覧ください。ティグラウンドでプロが最初に見るのはグリーンとピンの位置
(チェック1)。ピンを狙うショットを、いい条件で打つためにはどうすればいいかを逆算して考え、次打でピンが狙いづらくなる場所を把握します。そして、そこにボールがいかないような選択をする。今回のシチュエーションの場合、カート道路よりも左はグリーンを狙うのが難しいため、左へのミスは絶対に避けます
(チェック2)。
次に、OBやハザードなど、大きなトラブルを避けるために、飛ばしてもいい距離を計算します。今回の状況であれば、右方向の谷を避ける距離ですね
(チェック3)。よって、ドライバーを使うなら、目標を谷の左めに設定します。また、谷まで届かない5番ウッドでティショットする戦略も有効、となるわけです
(チェック4)。
そして、プロは打つ弾道を明確にイメージして、その弾道に対して目線を合わせていきます
(チェック5)。目線を向けることで、目標に対してアドレスが整い、危険な場所が視界に入りづらくなります。
チェック1
ピンの位置をチェック
チェック2
次打でピンが狙いにくい場所を把握
チェック3
左右どこまでOKなのか
チェック4
どれだけの距離を打つか
チェック5
弾道をイメージして、狙い所を見る
クラブ選択のポイント
打つ距離を調節しハザードを回避する
ドライバーでは届いてしまう距離のOBやハザードも、番手を下げることで回避することができる。危険を回避し、より安全な広い場所にボールを運ぶために、縦の距離を調節するのが有効だ。
ティアップ場所選択のポイント
<ドライバーの時>
打つ距離を調節しハザードを回避
左右にハザードがあるような状況では…
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