連載コラム

石川勝美-ゴルフ道なき奥の細道

晴耕雨読

2015/2/22 21:00

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 ここ何年か、ワッグル誌に掲載するに値する文章を書くことに苦労している。いやいやながら書いているように思われる月もあったかもしれない。サラリーマン時代、信用金庫に勤めていたときも、いやいやの仕事があった。そういうものをストレスというのだろうか。私事で書きはじめ、申し訳ない思いもある。

 やりたいことをやって、そうでないことをやらない。

 そんな人生を送れる人間はいないのだ。そんなことはわかりきっているはずなのに、自分個人としては納得できない。

 「そこに山があるから登る」という人がいる。すばらしい人生観のように思えるが、そういう人ですら、いやいやの仕事があるだろう。

 読書が好きでも、毎日毎日読書で人生が成り立つわけがない。だから、雨が降った日の楽しみとして本を読む。晴れた日には田を耕す。それが人生なのだろう。


理研

 「STAP細胞はあります!」とはならなかった。

 世間的には批判を浴びる結果となってしまったが、夢の細胞には変わりない。わたしは科学(化学)とはそういうものだと思う。

 こんなことができればいい、そのためにはこうあるべきだ。しかし、それが可能なのか?人類の科学はそうして発展してきた。

 3メートルのパットを100%の確率で成功させる。そんな夢のような技術があるとすれば、その正体はなんなのか?はたしてそれは可能なのか?想像力が豊かな人間が、真実にたどり着くのかもしれない。


逆オイルショック

 原油の国際相場が大きく下落した。損をした人もいるし、国家もある。わが日本としてはありがたい話といっていいかもしれない。

 アベノミクスの好景気の裏には、円安がもたらす輸入品の割高傾向があったのだが、その代表的な商品である原油が値下がりしたのだから、円安となってもガソリン価格は下がっている。世の中、なにがどうなるかわかったものではない。予測は必要だが、それが当たらないときのためのリスク回避も大切だ。


新年

 そんな2014年も終わり、年が明けて新しい1年がはじまった。今年はどんな年になるのだろうか。

 STAP細胞がなくとも、原油が下落しようとも、基本的にわたしたち個人の生活は変わらないはずだ。そう、晴耕雨読の毎日を送ろう。

 ちょっと違うか?わたしたちはゴルファーだから、晴れた日にはゴルフをしよう。雨ならば部屋にこもってワッグルを読んでみるのもいいかもしれない。

 あけましておめでとうございます。

 1年の計は元旦にあり。わたしの場合、変わり映えしないが、「今年こそ72」と思っている。ご愛読いただくみなさまにとっても、輝かしき一年となりますよう、心より祈念いたします。













石川勝美 いしかわ・かつみ
プロゴルファー石川遼の父。ゴルフ界発展のためのさまざまな提言を発信する。ゴルフをはじめ読書、写真、釣り、旅、競馬、家庭菜園など趣味は多彩。著書に『石川家の子育て』など。1956年生まれ。

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