イラスト=マスリラ
ハローエブリバディ!紅葉ゴルフ、楽しんでいますか?わたしはといえば、僭越ながら「日本シニアオープン」の予選を通過。昨年に続き10月29日から開催される本選に出場いたします!
会場となるのは、ホテル、温泉、プールやスパなどを併設した三重県の大型リゾート「ココパリゾートクラブ 白山ヴィレッジゴルフコース クイーンコース」。ナショナルオープン初のリゾートコースでの開催とあって、なにかと注目を浴びているようです。
今年で25回目という「日本シニアオープン」は、91年に創設。1980年創始の「全米シニアオープン」、1987年創始の「全英シニアオープン」同様、レギュラーツアーの人気選手たちがシニア世代に入り、それを受ける形で始まったものだと考えられる。そして、「日本オープン」「日本女子オープン」を含めた日本3大ナショナルオープンはこれまで、名門といわれるコースでの開催が恒例だった。
だから正直、本選が本格的リゾート、しかもパブリックコースでの開催と聞いて驚いたのだが、考えてみれば世界のナショナルオープンは今年の全米オープン会場となったチェンバーズベイにしても、セントアンドリュースにしてもパブリックコース。ペブルビーチやパインハーストなどリゾートコースでも開催している。
そして、各コースには「ナショナルオープンの舞台になったコース」に憧れるゴルファーが世界中から訪れ、プレーを楽しんでいる。
なるほど!ゾートコースでナショナルオープンを開催するということは、テレビで試合を見たゴルファーが気軽にプレーできるようにという、一般ゴルファー目線に立っての英断であったか!依然としてレギュラーツアー、女子ツアーにはこのビジョンは感じられないのは残念だが、名物、最終ホールのホテル越えショットをテレビで見て挑戦したくなったら、ゴルファーの垣根なく実現できるわけで、ゴルファーの底辺拡大につながる策の大きな一歩にもなるに違いないのである。
この決定には拍手したい。この流れで、東京オリンピックでの会場が若洲ゴルフリンクスになればもっといいのだけど…
欧米のナショナルオープンはパブリックありリゾートあり。ゴルフファンを増やしたいなら日本もそうするべきじゃないの?
シニアオープン開催コース
第25回「日本シニアオープン」が開催される「ココパリゾートクラブ 白山ビレッジゴルフコース」(三重県津市)。36ホールの大型ゴルフリゾートで、名物の18番では、ホテル越えショットが楽しめる。
タケ小山
本名=小山武明(こやま・たけあき)――1964年生まれ。プロゴルファー、ゴルフ解説者。テレビ「サンデーモーニング」(TBS)ほかラジオやコラムニストとしても活躍。東京都出身。
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