昨年までの女子ツアーは、200ヤード前後の距離は5、7Wで打つのが当たり前だった。ところが近ごろは、フェアウェイウッドは3W1本にして、5Wをユーティリティに替える選手が増えている。このセッティングはアマにもオススメ!その理由をQPがレポートします。
渡邉彩香
200ヤード前後は前に飛ばすことが優先です
3W
1UT(19度)
3UT(22度)
3I(20度)〜
3UTと3Iはコースによって使い分けますが、5Wは完全に1UTに替えました。長い距離は、直進性の高いボールを打つことが大事。5Wは高さは出ますが、上がりすぎると前に飛ばなくなるので、大きくショートすることもあるんで。
佐伯三貴
1本しか選べないなら断然UTですね
3W
3UT(19度)
4UT(22度)
5I(24度)〜
コースによっては5Wを使うことがありますが、使い勝手となると断然3UTのほうが上。ラフから打っても、きちんと距離が出せるというのがポイントです。どちらか1本を選ぶとなったら、迷わず3UTを選びますね。
鈴木愛
練習量が少なくてもUTならうまく打てます
3W
3UT(19度)
4UT(22度)
5UT(26度)
6I(30度)〜
FWやUTは練習量が少ないので、練習不足がコースで出てしまうことがあります。練習量を増やせばいいんですが、使う回数も少ないのでほかの番手を練習したほうが実戦的。UTはアイアンを練習しておけば打てるので、やさしいUTを使っています。
工藤遥加
UTなら風のなかでもコントロールできます
3W
3UT(19度)
4UT(22度)
5UT(25度)
6I(30度)〜
ボールが高く上がるFWは、フォローだと飛びすぎるし、アゲンストだと飛ばないんです。風で受ける影響をスイングで調整しようとしてもうまくいかないので5WはやめてUTに。風のなかでも、距離をコントロールできるようになりました。
山城奈々
5Wは使う機会が圧倒的に少ないですから
3W
2UT(17度)
3UT(19度)
4I(24度)〜
1ラウンドで使う回数が1番少ないのが5Wなので、これを抜いてもっと使用頻度が高いウエッジを1本追加しました。5Wの距離が残るときもありますが、UTで十分カバーできるし距離感のミスも減りました。
解説=関雅史(QP) せき・まさし
1974年生まれ。40歳。QPの愛称で親しまれ、レッスンとクラブフィッティグの両面からの指導ができる人気プロコーチ。東京都北区のゴルフフィールズ店長。
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