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カノマタギア深層の真相

寄せ力がアップする!ウエッジヘッド編

2016/2/7 21:00

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続いてウエッジヘッドについて、メーカー担当に聞いてみた!

J.GREED
ラズルダズル CS-01W

●ロフト角/52、56、58度
●ヘッド素材/軟鉄(SS400)鍛造
●価格/2万8000円+税(ヘッド単体)

開けば開くほどヘッドが飛球線に抜けていく

鹿又:トウ側が削ってありますね。

阿部:ハイバンス設計ですが、トウ側を削ることで抜けをよくしています。また、フェースを開きやすくもなります。

鹿又:開いて使いたいですもんね。

阿部:開けば開くほど溝が飛球線方向を向くので、抜けのよさを実感できますよ。

[右]担当・阿部歩さん




ムジーク
オン・ザ・スクリューQPQ ウエッジ

●ロフト角/45、50、52、56、58度
●ヘッド素材/カーボンスチール+アルミニウム・ウエイト
●価格/1万4000円+税(ヘッド単体)

日本のコース(芝)にジャストマッチ!

鹿又:日本の芝に合うらしいですね?

梨本:そうですね。日本の芝はボールが浮きやすいので、強めのグースが合います。

鹿又:アルミウエイトをバックフェースに入れているのも関係していますか?

梨本:心を上げて底を軽くすることで、ボールを拾いやすい効果があるんです。

[右]担当・梨本博之さん




テイクスインク
Aグラインド IYA DO-MOウエッジ

●ロフト角/51、56度
●ヘッド素材/軟鉄(S25C)鍛造
●価格/1万9000円+税(ヘッド単体)

「やさしさ」を追求した特殊な形状

鹿又:顔が極端に小さいですね。その分ボールが浮いて見えます。

田辺:ヘッド上部を削って、ソールにもっていきました。多少手前から入っても、重さが働き、ダフらず滑ってくれます。また、ボールが浮いて見えることで無理に上げようとしなくなり、ビギナーでもやさしく使えます。

[右]担当・田辺寿明さん




ジャスティック
ツアー・コンクエスト R-VI ウエッジ

●ロフト角/50、52、56、58度
●ヘッド素材/軟鉄鍛造
●価格/1万9000円+税(シャフト付き)

自在に動かしやすい万能タイプ

鹿又:グースネックって開きにくさがありますが、見事に解消していますね。

島村:開いて使えるグースネックのウエッジなんですよ。「操作性よく使いたいけど、そこまで技術が……」というゴルファーが、フェースを開いたり、ちょっとした技を使いたいときに、好結果を出してくれますよ。

[右]担当・島村淳一さん




フソウドリーム
BUCHI VS200 ウエッジ

●ロフト角/50、52、56、58度
●ヘッド素材/軟鉄(S15CS)鍛造
●価格/1万9000円+税(ヘッド単体)

バンカーでも芝でも打てるハイバンス

鹿又:形状的な特徴はありますか?

:ボーケイウエッジのようなティアドロップ形状です。違和感なく、だれでもアドレスしやすい形状を意識しています。バンカーではしっかりバンスが利いて、フェアウェイでは突っかからずに振り抜けます。

鹿又:なるほど。打感もやわらかいですね。

[右]担当・森孝之さん




ミライゴルフ
5Cウエッジ

●ロフト角/48、50、52、54、56、58、60度
●ヘッド素材/軟鉄鍛造
●価格/2万5000円+税(ヘッド単体)

5層メッキのソフトな打感がやみつきに

鹿又:5層メッキですか。それは打感に影響してくるんですかね?

菅野:打感はものすごくやわらかいです。性能的には、邪魔なところは削り落とし、フェースを開いてもかぶせても使える構造を意識しています。48〜60度まで2度刻み、すべてこのカタチです。

[右]担当・菅野祟さん




マスダゴルフ
スタジオウエッジM425

●ロフト角/48、52、58度
●ヘッド素材/軟鉄(S25C)鍛造
●価格/2万7800円+税(シャフト付き)

ジャンボも愛用! ハイバンス&フラットソール

鹿又:ジャンボさんが使っているウエッジとしても、とても有名ですよね。特徴や使うにあたってコツはありますか?

増田:アプローチが苦手な人でも、フェースの向き通りに直線的に動かせるので、オートマチックに振れます。グースネックですが、フェースを開いて使えるのが最大の特徴です。

[右]担当・増田隆一郎さん




ジオテックゴルフ
GT フォージド W-215ウエッジ

●ロフト角/50、52、56、58度
●ヘッド素材/超軟鉄鍛造
●価格/9000円+税(ヘッド単体)

抜けがいいシャープな小顔ヘッド

鹿又:ボールが抜け、高く上がる雰囲気があります。ソール幅も広めですね。

赤澤:ヒール側のソールの削りを深くすることで、ライ角がフラットな割には抜けをよくしています。それに加えて、ヘッドは小ぶりで、色が黒なので、引き締まって見えるのも大きな特徴です。

[右]担当・赤澤一洋さん




メタルファクトリー
S2-ウエッジ

●ロフト角/50、52、56、58度
●ヘッド素材/軟鉄(S25C)鍛造
●価格/オープン

デザイン・性能・打感の3拍子そろい踏み

鹿又:デザインがすごい(笑)

橋本:うちは、デザインへのこだわりが非常に強いです!

鹿又:機能的な面はどうなんでしょうか?

橋本:打感のやわらかさ、またバックフェースのミーリングホールにより、高重心化してスピン量を上げるような設計にしています。

[右]担当・橋本貴紀さん




ロマロ
アルコバッサツアーストリームウエッジ

●ロフト角/50、52、56、58度
●ヘッド素材/軟鉄(S20C)鋳鍛造
●価格/2万4000円+税(シャフト付き)

バンスが跳ねない「マレッドソール」

鹿又:重心距離を短くすることによってヘッドの抜けをよくしています

倉石:ソールも特徴的ですね。

鹿又:マレッドソールといいまして、バンスが地面で跳ねないように削ってあります。

倉石:開いたときにはしっかりバンスが利いてきますし、スピン性能も高いですね。

[右]担当・倉石康男さん




シンプルな寄せをシンプルに打てるのがいいウエッジ

 今回紹介しているものは、ヘッドなら抜け方や打感、シャフトならスピン性能に特化したものやアイアンの流れで違和感なく使えるものなど、各社細かいアレンジが施されています。その中から自分にあったアイテムをどう探すか?まず、アマチュアは、アプローチの練習量が圧倒的に足りません。だからこそ、自分のミスの傾向をしっかりと把握したうえで、それを防ぐヘッドやシャフトを探すことが大切です。

 でも、憧れからか「ロブを打ちたい」「スピンでピタっと止めたい」といった、難しいことをやりたがる傾向がある。それはそれでいいのですが、スコアメイクということに主眼を置くなら「シンプルな寄せをシンプルに打てる」ヘッドやシャフトを見つけることを優先させる。すると、上達も早くなり、アプローチを打つのが楽しくなりますよ。

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