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男女ツアープロ+敏腕コーチ総勢38人が贈る
上達Hint!飛ばすドライバー
上井邦浩・鬼澤信子・アンソンジュ

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Hint!11・胸を右に向けたまま手を下ろすと振り遅れない

トップで胸が右を向いたら胸の向きを変えずにダウン。左腰が開かなくなるので振り遅れない

Hint!12・スタンス幅の中で動くとパワーが出る

両足外側の幅からカラダがはみ出さないように振れるとパワーが逃げない

左右へのスエーをなくせば振り遅れずに打てる
 飛ばしのポイントはスエーしないこと。カラダがヨコにズレると体重を受け止められず、パワーが逃げてしまいます。予防策はその場でクルッとカラダを回すこと。少なくとも、両足外側の幅からカラダがはみ出さないようにしましょう。ダウンスイングで左にスエーするのもダメ。腰が開いて振り遅れます。これを防ぐにはトップで胸が右を向いたら、手だけを下ろすこと。それでもカラダは左に回るし、おまけに腰が左に流れない。結果的に振り遅れが防げ、カラダの正面でインパクトできます。

●上井邦浩(かみい・くにひろ)――1982年10月28日生まれ、30歳。180cm、78kg。今季の開幕戦で2位タイ。念願の初優勝なるか。大阪府出身。三好CC所属。

Hint!13・手はカラダの近くにないと力を出せない

野球のバッティングをイメージ。手がカラダから離れるのは泳いだスイングになるので(×)、必ず手元を引きつけて打つ(○)

手がカラダから離れると回転力が落ちてしまう
 アマチュアが飛ばない原因のひとつは、手とカラダとの距離。たとえば野球のバッティングは、ボールを引きつけて打ちますよね。そのとき手は必ずカラダの近くにあります。ゴルフのスイングもそれと同じ。手がカラダから離れると力が出せません。

 アドレスの時点で手をカラダの近くに置いて構える。そして、スイング中もなるべくカラダの近くを通す。こうするとパワーが出るだけでなくカラダの回転も鋭くなるので、キレのよい回転力で飛ばすスイングにもなりますよ。

アドレスの時点で手を近くにセット。スイング中はとくに、インパクトゾーンで手がカラダから離れないように注意する

●鬼澤信子(きざわ・のぶこ)――1969年9月17日生まれ、43歳。170cm。40歳を過ぎたミヤギテレビ杯で初優勝。知識豊富な大ベテラン。東京都出身。フリー。


Hint!14・切り返し直後は手だけを下げるとプレーンに乗る

トップのカタチから手だけを下げる。これがクラブをプレーンに乗せるコツ

切り返しても肩のラインや胸の向きはトップとほぼ同じ。以後、見事なオンプレーンで打っている

肩のラインが開くとフェースも開く。それを返しすぎると左へのミスも出てしまう

肩のラインを開かずにクラブを下ろす
 切り返しの瞬間に意識しているのは、トップまで上げた手を下へ下げることだけ。これは決して手打ちではなく、わたしがいつも注意しているポイントです。切り返しで肩まで早く回してしまうと肩のラインが開くので、クラブが外から下りてしまいます。

 切り返しはカラダの向きを変えずに手だけをストンと下げる。こうすると正しいスイングプレーンにクラブが乗ります。オンプレーンで振れるから、曲げずに遠くに飛ばせるのです。

●アン・ソンジュ――1987年8月31日生まれ、25歳。160cm。10、11年の賞金女王。ツアー通算11勝。韓国広州市出身。フリー。

Hint!15・[レッスン用語解説]スエー
 カラダがスライドすること。スイングは回転運動なので、バックスイングで右、切り返し以降で左にカラダが回るのが正解。これができず、前者で右、後者で左にカラダ(おもに腰やヒザ)がスライド(横ズレ)する状態をいう。体重が受け止められないため力が逃げてしまう。

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