レッスン

アイアン・アプローチ・バンカー
コースで超役立つ
状況別打ち方

スピードよりパワー重視!
ヘッドの重さを意識してボールにぶつける

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夏ラフ

▲ボールは見えているが、そのまわりの芝は長くて元気な「これぞ夏ラフ!」のライ。残り距離は160ヤード。ウエッジで出すだけというほどではないが、飛距離は大きく落ちてしまいそう



 夏ラフからの脱出は、スライス打ちのイメージで。芝がネックに絡まりフェースが閉じてしまうので、あらかじめフェースを少し開いて構えましょう。

 バックスイングは、コックを積極的に使ってシャフトを立てる。これは夏ラフに負けないパワーをつくるための準備のひとつ。高い位置へと上げたヘッドの重みを感じ、その重さをボールにぶつけてください。インパクトは必ずカラダの正面でボールをヒット。カラダが開くとヘッドにパワーが伝わりません。

 また、夏ラフはボールを高く打ち出すテクニックも必要。これは前出の「高い球」で上井プロがやっていた、インパクトでヘッドを低く抜いていくテクを使いましょう。

チェックポイント
●アドレス
 ハンドレイト気味。フェースを少し開く
●スイング
 スライスをイメージ
●バックスイング
 コックを使って上げる
●インパクト
 カラダを正面に 向けて打つ

上から下へと低く振り下ろし出球を上げる
後方

正面

コックを使いながらアップライトなスイングで、ヘッドを高く上げるトップをつくる。インパクトは手元を減速させてヘッドを走らせるハンドレイト。なおかつヘッドを低く抜いていくと、出球を上げられる。スピードよりも、ヘッドの重みを使ったパワーで脱出する打ち方だ。

薗田峻輔
●そのだ・しゅんすけ――1989年9月26日生まれ、23歳。177cm、88kg。13年セガサミーカップなど通算2勝。東京都出身。フリー。

顔の向きをキープしてカラダの正面で打つ
後方

正面

切り返しからフォローまでの顔の向きに注目。顔の向きをキープして打つと、カラダを正面に向けたままインパクトできる。スタンスが広いのは、体重移動をあまり使わずヘッドだけを走らせるハンドレイトで打つため。その証拠にフォローも右足が浮かないベタ足で振っている。

額賀辰徳
●ぬかが・たつのり――1984年3月28日生まれ、29歳。183cm、80kg。300ヤードを超える飛距離でドライビングディスタンス上位の常連。茨城県出身。フリー。

アウトサイド・インで最下点を左にする
後方

正面

バックスイングを極端に外へ上げ、アウトサイド・イン軌道で振る。この軌道のメリットは、スイングの最下点がボールの左になること。ボールの手前(右側)の長い芝にヘッドが触れないインパクトができる。スタンスもワイドで、体重移動はあまり使わずにヘッドを走らせている。

河野晃一郎
●かわの・こういちろう――1981年3月17日生まれ、32歳。175cm、62kg。11年ABCチャンピオンシップ優勝。東京都出身。エコー電子所属。

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