レッスン

アイアン・アプローチ・バンカー
コースで超役立つ
状況別打ち方

カラダとクラブの一体感が大事
アドレスのカタチのまま振り続ける

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芝が薄い
パットの延長のようなイメージで打ちます

▲距離は40ヤード。芝が薄いというよりも地面がむき出しになっているベアグラウンド。ボールと地面の間には隙間がほとんどなく、上手にインパクトするのがとてもむずかしい状況


 芝が薄いライは「ボールだけをクリーンヒットしなければ」と思いがちですが、打ち込む必要はありません。この状況で多くのプロは「ロングパットの延長でOK」と考えています。

 番手はウエッジでもショートアイアンでもいいですが、パターのように少し吊り気味に構えるのが大事。手首を使わず、アドレスのカタチをキープし続けて振るのがポイントです。

 それでもインパクトで地面が削れるのは、ボール位置が右足寄りだから。右足寄りのボール位置で構えると自然とハンドファーストになり、ヘッドの入射角がパットより鋭角になるため地面が削れるのです。でも基本はパットの延長。コロがして寄せる低い球を打ってください。

チェックポイント
●アドレス
 クラブを吊り気味に構える
●スイング
 ロングパットをイメージ
●バックスイング&ダウンスイング
 打ち急がずゆっくりカラダの回転で振る

ハンドアップでチャックリを防止
後方

正面

ボールの近くに立ち、手元を上げるハンドアップの構えはパットのアドレスに近い。クラブを吊り気味にしてソールのヒール側を少し浮かし、その状態をキープしながら振るとチャックリが防げる。振り幅は大きいがそれでも距離感が合うのは、打ち急がずゆったり振っているからだ。

金田久美子
●かねだ・くみこ――1989年8月14日生まれ、23歳。166cm。11年フジサンケイレディスクラシック優勝。愛知県出身。ミュゼプラチナム所属。

手首の角度を変えずにカラダの回転で打つ
後方

正面

フェースの開閉がほとんどないパットのようなスイング。手首の角度は、左腕とクラブを一直線にした状態をキープしているので、アドレス時とほとんど変わらない。それでも、クラブをつねに胸の正面に置くことを意識して、カラダを回転させれば大きく振れる。

井上信
●いのうえ・まこと――1974年12月7日生まれ、38歳。172cm、72kg。08年キヤノンオープンなど通算2勝。山口県出身。袖ヶ浦CC所属。

ボールとの距離を保った寄せ上手の打ち方
後方

正面

普通のアプローチとなんら変わりがない。悪い意味ではなく、首の付け根とボールとの距離を終始一定にし、頭の位置や前傾角さえキープしておけば、アドレスや打ち方を変えなくても簡単にクリーンヒットできることを証明する、アプローチ巧者ならではのシンプルな打ち方だ。

中村香織
●なかむら・かおり――1986年10月1日生まれ、26歳。153cm。度々上位争いに顔を出し、初優勝が待ち望まれる。京都府出身。フリー。

芝が薄いときは
ヒールを浮かせてトウでボールを拾う

ダフリやトップのミスが防止できる超簡単テクニック

▲ヒール側を浮かせることでヘッドの突っかかりがなくなり、ライが悪くてもきれいに振り抜ける



▲トウ側にボールをセット。番手はウエッジでもショートアイアンでもOK



 芝が薄いときは、クリーンヒットしないとピンに寄りません。そこでヘッドのヒール側を浮かせて、トウ(先端)側で打ちます。こうするとダフリやトップのミスがなくなり、ボールだけをうまく拾うことができるのです。クラブを吊る感じにして、手首を使わないのがコツ。これはベアグラウンドやディボット跡などのライにも有効です。


1.ボールを右足寄りに置きクラブを短く握り、吊るように構える
2.手首は使わず、パットのショルダーストロークのように振る
3.インパクトはアドレスの再現。肩と腕のカタチをキープする
4.パットのように、ヘッドを低く引いて低く出せばうまく打てる

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