レッスン

脱アベレージのためのアイアンインパクト

ターフを大きくとるのが理想のアイアンインパクトなのか?

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アイアンは、方向性だけでなく距離感も大事。タテヨコにズレず、ターゲットを正確にとらえるためのインパクトをボクたちアマチュアはどうやってつくればいいのか?即上達できてコースですぐに結果が出せる「アベレージゴルファーのための"実戦向きインパクト"」を解説&レッスンします!
構成=編集部、小山俊正/写真=中野義昌、前田俊二、小林 司/取材トーナメント=ワールドレディス サロンパスカップ、日本プロゴルフ選手権


同じ9番アイアンインパクトの疑問
ダウンブローでターフを大きくとるのが理想のアイアンインパクトなのか?

香妻琴乃のターフ跡




小田孔明のターフ跡




同じ9番アイアンでその差は倍の10センチ

「アイアンはターフをとる!」。アマにとっては、あこがれのアイアンインパクトだが、男子プロの小田孔明と女子プロの香妻琴乃のターフ跡を比べると、上の写真のように大きな違いが出た。同じ番手でも長さに倍ほどの違いが出て、香妻のターフ跡はショートアイアン(9番)のわりにはそれほど大きくない。でも、香妻のショットは小田にも負けないほど力強く、距離感も高さも方向性も完ぺきでベタピン!アイアンは必ずしも、深く長いターフをとる必要があるとはかぎらないのかもしれない。


【結論】
アベレージゴルファーならターフを"とらない"というより"とらなくてもいい"が正解



力が伝わるインパクトでスピード上達しよう!

 プロは長いターフがとれますが、それは高い身体能力と技術の賜物。カラダ全体の筋力が強く、軸や前傾が完ぺきにキープできて、ヘッドが理想的な軌道や入射角で入るからこそのものです。もしもアベレージゴルファーがターフをとることをメインに打ったら、ヘッドが外から入ったりカラダが突っ込んでしまうので、ミスが増えてしまいます。

 長い時間をかけた努力でプロレベルのターフがとれる高い技術をマスターするよりも、アベレージゴルファーはは"パワーインパクト"を身につけるほうが素早く確実に上達できます。パワーインパクトとは、パワーロスをなくし、もち前のスピードやパワーだけを生かしたインパクトのこと。力を入れたり強くたたかずに、安定した方向性と距離感が手に入ります。


クラブによる影響も大きいんです!





ターフがとりやすい"ペラペラ系"、ターフがとりにくい"ボテッと系"

アベレージなら、ターフをとらなくてもいいもうひとつの理由がクラブの違い。プロが使う小ぶりでソールがペラペラに薄いヘッドはターフをとりやすいが、キャビティなどボテっとしていてソールの厚いやさしいアイアンは、ターフをとろうとしてもとりにくい。機能的にも重心が低くて深いので、ターフをとらなくてもボールを楽に上げられる。


解説・レッスン=石井 忍 いしい・しのぶ
1974年生まれ。ツアープロから指導者への道へと進み、トッププロからアマチュアまでさまざまなゴルファーをレベルアップさせる、確かな目をもつ上達請負人。千葉市のエースゴルフクラブ主宰。

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