レッスン

地上最強生命体
武井壮の"百獣の王"ゴルフ
最強への道其の11

2013/8/14 11:17

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夏ラフ攻略は
「木登り」「昼寝」で


ラフなんてしょせん草。道具を持った人間様が負けるわけがない。という気持ちが大切だ。でも、もしもオレのヘッドスピードやパワーに勝てる芝があったら連れてこい!



[編集部]]夏ですね。この時期に、スコアメイクの邪魔をするものといえばラフですよね。

武井 ラフが伸びてやっかいになったなんて声が聞こえてきますが、しょせんは草ですよ。

――とはいっても、ボールが深いラフに沈むとなかなか思うように飛びませんよ。

武井 沈んだといっても、ボールと地面の間に隙間は必ずある。ティアップされた状態と同じですからラッキーです。

――いや、やっぱりうまく打てませんよ。なにか上手に打つコツがあるんですか?

武井 パワーを鍛えることです。とくに上半身をね。だいたい人間が鉄でできた棒を持って戦うのに、草に負けるってどういうことですか? 根こそぎ削り取ってやればいいんですよ! そして勝った暁には、砂という癒しを与えて敗者をいたわってやる。

――軽く解説を入れさせてもらうと「鉄の棒」とはアイアン、「砂の癒し」とは目土、「敗者」とは削りとったターフのことですね。武井さんのパワーならそれもできますが、ボクらにはちょっと……。

武井 ラフを恐れるとティショットにも悪影響が出る。「ラフでOK」と思うと真っすぐ飛ぶ。これが大事なんです。そのためのパワーを鍛えておかないと。





――武井さんと同じとまではいきませんが、近づくくらいの強靭な上半身がつくれる効果的なトレーニングってありますか?

武井 もちろん。これまたいつもどおりに、だれでも簡単にすぐできる方法を伝授しますよ。

――その方法とは?

武井 木登りです。ゴルフ場には木が絶対にあるでしょ。待っている間にでも木に登ってぶら下がってください。それだけで十分です!

――プレー中に木に登るゴルファーなんていませんけど……。

武井 それは木登りのすごさを実感してないからです。木登りはランダムにいろんなところを鍛えられる。握力も前腕も腹筋、背筋、バランス感覚も同時に鍛えられる最強のトレーニングです。四の五のいわずに登ってください。

――へー。そんなにすごいんですか。

武井 それだけじゃない。力は入れたあとほどうまく抜けるので、リラックス効果もあります。

――あっ、それはレッスンでよく聞きますね。リキんでしまう人は、いったん目いっぱい力を入れてから抜けばいいって。

武井 木登りでも同じ効果が得られます。それに木の上の高いところからコースを見ると、先がどうなっているかがよくわかる。コース攻略にも役立ちます!

――でも、それ以上に疲れちゃうんじゃないですか?

武井 疲れたら木の根元で寝ればいい。木に触りながら寝ると、大地のエネルギーをもらえるんですよ。これはウソでも冗談でもありません。

――今月はつっこんでばかりで申し訳ないんですが、ラウンド中に寝る時間なんてありませんよね……。

武井 木に触りながら寝るのは、5分でも1分でもいい。その時間をつくるために、次のホールまではダッシュ! 体力もつきますよ。

――そうですか……。「木登り」「寝る」「走る」の全部は無理そうなんで、とりあえずできることからはじめたいと思います。





次回――アプローチのスキルアップコースに落ちている葉っぱを全部打て!

●武井壮(たけい・そう)――1973年生まれ、39歳。陸上「十種競技」の元日本チャンピオン。98年から4年間アメリカにゴルフ留学し、USGAハンデ1.3を取得。08年にはプロゴルファー塚田好宣が全英オープンに出場する際にはトレーナーを務めた。全生物の頂点「百獣の王」を目指して日夜トレーニングにはげむ、あらゆる面で地上最強のゴルファー。メディアでは、フジテレビ「笑っていいとも」、TBSラジオ「たまむすび」、TOKYO MX「ニッポン・ダンディ」の月曜レギュラーとして出演中。

・オフィシャルサイト gogotakei.com/ 
・オフィシャルブログ ameblo.jp/zenkaiman/
・ツイッターアカウント @sosotakei

※武井壮の衣装は、ゴルフ場の許可をとったうえで、メディア出演用の衣装で撮影しています。

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