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韓国の大型新人 チョン・インジのスイング徹底解析

チョン・インジが球をしっかりとらえられる理由

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韓国ゴルフ界期待の若手チョン・インジが日本に上陸。20歳の現役女子大生とは思えぬ堂々たるプレーで観客をわかせる彼女の、「長身」「長い腕」から繰り出されるスイングに迫る!
写真=前田俊二、中野義昌

解説=永井延宏 ながい・のぶひろ
1969年生まれ、46歳。アメリカで培った最先端ティーチングノウハウを駆使し、多くの悩めるアマチュアを正しい方向へと導くレッスンで定評がある。埼玉県出身。


チョン・インジが球をしっかりとらえられるのは、インサイド気味のバックスイングでもクラブを縦に使えているからだ!

現代的な大型ヘッド時代の申し子

 現代主流の大型ヘッドに合わせたスイングは、インサイド気味のフラットなプレーンのなかでクラブを縦に使うことが求められます。

 チョン・インジ選手のスイングはこの傾向に合わせつつ、長身で腕が長いという身体的特徴を上手に生かした完成度の高いスイングといえます。

 特に参考にして欲しいのは切り返しからインパクトに入ってくるときに、しっかりとクラブを戻して縦に使っている点。低くて横にフラットなプレーンを意識しすぎると、クラブが寝てしまったり、クラブがプレーンの下にずれて球にうまくヒットできません。

 これはアイアンのスイングにも求められます。クラブをしっかり縦に使えば、ターフを取るといったような打ち方ができます。

 また、長い腕を生かした大きな特徴として右ヒジの使い方、右手首の使い方があります。

▲バックスイングからフィニッシュまで、全体的に角度の変わらないフラットなスイング。身長や手足の長さといったポテンシャルが存分に生かされている



▲インサイド気味のバックスイングがダウンスイングにもつながり、低い位置からヘッドが入っている。クラブが寝ず、しっかり縦に使えているのがわかる




チョン・インジのスイングを連続写真でチェック!

▲一連の動きの中で、クラブがシャフトプレーンから外れない





▲クラブがややインサイドに上がるのがチョン・インジの特徴。左手が若干フックグリップになっていることも影響。









▲ダウンスイングで、クラブがちゃんとプレーン上に戻ってきている







▲フォローの抜ける一が肩より少し低く、オンプレーンで振っていることがわかる







チョン・インジのスイング(後方)を連続写真でチェック!


チョン・インジ In Gee Shun
1994年生まれ。2012年プロに転向し韓国ツアーで5勝をあげる。5月のワールドレディスサロンパスカップで史上初となる日本ツアー初参戦・初優勝。同大会最年少優勝記録も塗り替えた。現役女子大生プロとしても注目を集める。

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