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韓国の大型新人 チョン・インジのスイング徹底解析

チョン・インジが飛距離も出て、方向性も安定する理由

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チョン・インジが飛距離も出て、方向性も安定するのは、ダウンスイングからインパクトで手首をリリースしていないから

手首の使い方とヒジの使い方に注目

 チョン・インジ選手のスイングを見ると、切り返しからインパクトで手首の角度が変わっていないのがわかります。クラブを戻すというと、アマチュアは手首をリリースするというイメージが強くなってしまうのですが、ここで手首を解いてしまうと振り遅れたり、インパクトがズレてしまいます。

 切り返し以降は、「ヘッドを走らせる」とか「シャフトをしならせる」とか部分的なものではなく、クラブ全体の重さを使う意識が求められます。部分的なことに気を向けると、手首でクラブを戻そうという意識が強くなってしまうのですが、チョン・インジ選手は「クラブ=ひとつの塊」という意識があるから、手首の角度をキープすることができるのです。

 そして、球が離れて飛び出したときに、手がちょうどアドレス時の形になり、はじめて手首をリリース。このときには、クラブがインサイドに入ってきます。この一覧の動きが飛距離や方向性の安定につながっています。

▲時計の針でいうと9時から6時のインパクトゾーンでクラブをしっかり戻しているのがわかる。ここで手首がリリースされていないのがポイント



▲インパクト後に右ヒジが少したわんでいる。ヒジの曲げ伸ばしを上手に使ってクラブを戻しているので、振り遅れたり、ズレが出ない




チョン・インジのスイングを連続写真でチェック!

▲下向きの圧力がいい形にできているので、スイング中にカラダが暴れない











▲クラブを戻していくなかで、右手首が解けずフォローまでキープされる





▲フォローではじめて手首をリリース。だから振り遅れたりしない









▲ダウンスイングからフィニッシュにかけ、左サイドがキレイに整っている



チョン・インジのスイング(正面)を連続写真でチェック!


チョン・インジ In Gee Shun
1994年生まれ。2012年プロに転向し韓国ツアーで5勝をあげる。5月のワールドレディスサロンパスカップで史上初となる日本ツアー初参戦・初優勝。同大会最年少優勝記録も塗り替えた。現役女子大生プロとしても注目を集める。

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