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武井壮、本気でプロゴルファーを目指す!

武井壮、カリスマコーチのレッスンを受ける(3)

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百獣の王・武井壮が、ゴルフ界でもトップを目指すために女子プロゴルファーと対決!初勝利に向けて、気になるふたりのコーチにアドバイスを求めることに。ひとりめの中井学コーチに続いてのふたりめは石井忍コーチ。完ぺきスイング習得のために石井コーチのスクールを訪れた。
写真=相田克己/協力=エースゴルフクラブ/衣装協力=キャロウェイアパレル




武井 積み重ねるに値する「完ぺきスイング」へのアドバイスを求めて、今月は石井忍コーチの元へと訪れました。石井さん、本日はよろしくお願いします!

石井 こちらこそ、よろしくお願いします。ご指名を受けとても光栄ですが、またどうしてボクのところへ?

武井 簡単に言ってしまうと、雰囲気でモノを言わない人を選ばせていただきました。レッスンって見た目の雰囲気と、その人が感じる雰囲気っていうのが大事だったりしますよね。

石井 アマチュアの場合、とくにそうですね。雰囲気=イメージというか、具体的なカタチや動きよりもイメージで伝えたほうが早く好結果としてあらわれやすいので。

武井 生意気を言ってしまいますが、ボクはそれは求めていないんですよ。ゴルフは頭のなかで思っていることと、カラダでやっていることが大きくズレやすいスポーツなので、ミスを少なくする方向としてはイメージは大切だと思います。ただボクは、ベストのなかのベストスイングを石井さんに教えてほしいんです。

石井 あの百獣の王が相手だけに、どれだけ難しいレッスンになるのか覚悟をしていましたが、それならすごく単純ですね。理想を教えるだけでいいんですから。でも、理想ってあくまでも理想なので、すぐにはできないのが現実です。

武井 先に中井学コーチにアドバイスをいただきましたが、中井さんにも結構しつこく言ったんですよ。「それだったら、こういう動きをしたほうがいいですね」という対処法はいらないので、「こうなればいい」ではなく「こうしなさい」という動きやカタチだけを教えてくださいと。「これが正真正銘の正しいトップです」というアドバイスを受けただけで、結果、生まれてはじめて心地よく振れるようになったし、今まで打ったことがないような球が出るようになりました。その感覚を石井さんが言う理想からも、感じられたいいなぁと思います。

石井 武井さんの求める内容のレッスンって、これまでのボクのコーチ経験のなかでもなかなかできなかった、というより「やれない」ことなんですよ。アマチュアだと、たとえば、カラダを回したほうがいいですよ、と言っても実際には、手を使ったほうがうまく振れて当たったり、理想とかけ離れていてもうまくいくケースがゴルフスイングにはとてつもなくある。ましてやプロは、スイングが固まっているので、理想と違うとわかっていてもなかなか踏み込めない領域があるので…。ジム・フューリックに、いまさら真っすぐ上げて真っすぐ下ろしたほうがいいよ、なんて言う人はいないじゃないですか(笑)



武井 それは積み重ねたものがあるからでしょう。でも、ボクにはぜひヅカヅカと踏み込んできてください!ゴルフは十数年とやってきましたが、ボクのなかには1日どころか1スイングごとに違ったものがずらりと並んでいるだけ。何がいいのかがわかっていないから、意図的に積み重ねないようにしてきました。だから、いますべて捨て去ってもなんの損失もありません。

石井 ある程度の経験者やプロゴルファーのキャンバスは、正直、もう描くところがないよ!という状態。そこにわずかなスペースを見出して描くか、消して描き直してもいいのかというところと葛藤しながら描く感じ。それが、こんなにもカラダができている真っ白なキャンバスに出会ったことがないのでワクワクしますね♪

武井 フィジカルだけが出来上がった、最強の素人がきたと思って、白いキャンバスに自由に描いてみてください。ボクのカラダつきとか筋力に合った100点満点の絵を、デッサンから描きはじめるつもりで指導していただきたい。

石井 となると、武井さんの身体能力をもってすれば、世界のトッププレーヤーにとってのオーソドックスでニュートラルな部分を描くことになります。それってローリー・マキロイやジョーダン・スピースにとってはスタンダードなことですが、かなりの高等テクニックになりますよ。ボク自身も研究はしているものの、教えるのははじめてに近い。一般のアマチュアはまずできませんし、プロにも言いたくても言えない動きだったりします。プロにとってはスイングはアイデンティティなので、簡単にいじれない部分もあるので。



武井 そういうフラストレーションを一切感じず、これが100点満点だよ!っていうのを遠慮なく指導してください。「ベストが知りたい」と言いながら失礼ですが、結局スイングにはベストなんて存在しないんじゃないかとも思っています。でも、これがスタンダードというものは必ずあると思っていて、迷ったときにそれになるべく近づけば、自分のなかでのベストを探しやすくなる。ボクだけでなくプロでもアマチュアでも、シングルでもビギナーでも「ザ・スタンダード!」というのを知っているか知らないかは、上達のためには欠かせないレッスンだと思います。正解となる軸があって、そこにうまく寄せたり、立ち返る。それが今のボクには必要なので。

石井 わかりました!正解の軸のポイントは、スイング的にも軸です。まずは武井さんの正面軸と後方軸を見させてください。



目指すはプロにもなかなか教えない「世界トップクラスのスタンダード!」

石井 忍 いしい・しのぶ
1973年生まれ。当サイトレッスン企画でおなじみのプロゴルファー。ツアープロとしての経験を生かし、プロからアマチュアまで上達へと導くカリスマコーチ。


武井の弱点、日替わりスイングを直す
"再現性"を高めるポイント(1)
「斜軸の管理」

その日によってスイングが替わる(替えてしまう)武井にマスターしてもらいたいのは、いつも同じように振れる再現性。しかも、世界のトップレベルと同じ感覚で振れる"至高の軸キープ"を石井が伝授します!

まずは弾道計測器を使って分析


▲レッスン前に弾道測定器を使って分析。見た目はいい球筋を打っているが数値はバラバラ。武井本人も自覚しているように、1スイングごとに異なる動きをしているので安定性がない




ノド下から左太モモまで右斜めの軸をイメージ

ますば正面軸。アドレスは右手が下にくるぶん、軸は真っすぐではなく…

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