レッスン

武井壮 レッスン前→レッスン後スイング比較

中井学のレッスン
100はあった微調整を50以下に減らせた

  • LINE
ふたりのコーチにレッスンを受けた百獣の王こと武井壮。その結果、「ほんのわずかなアドバイスだけで、驚くべき成長を見せた」と口をそろえるコーチ陣。すぐには変わりにくいスイングが短時間でよくなったのは、優れた身体能力と運動センスをもつ武井ならではなのか?はたしてボクたちアマチュアでもできるのか?名コーチ・中井学と石井忍が解説します!
写真=小林司、相田克己


武井のスイングはなぜ激変した?
100はあった微調整を50以下に減らせたからです

 ビフォー、アフターを比較してみると、まったく違う人のスイングですね。カタチもスピードもあきらかに違います。武井さんのリクエストどおり「これでもOK」ではなく「これじゃなきゃいけない!」という完ぺきなトップまでの動き。簡単にいうと、直立した状態で左腕を内側に回転させながら上体を捻転させ、ひねりきったところで前傾するのが正しいトップとお教えしましたが、それによってトップ以降の動きも確実によくなっています。

 その理由は、正しいクラブの上げ方を知ることによって、トップまでのカラダのターンがスムーズになったからです。上げ方が滑らかになれば、下ろし方も滑らかになる。とくに武井さんのように、ひとつがよくなることでその先の動きを汲みとれる優れた感性と高い運動能力をもった人は、上げ方だけでダウンも劇的に変わります。

 一般アマチュアのほとんどは、どんなに運動オンチな人でも、スイング中にカラダやクラブの動きを調整して、ボールに合わせようとするアジャストメント能力がはたらきます。武井さんもじつは、これが大きな問題でした。感覚が鋭く身体・運動能力の高い武井さんなら、ほんのわずかな微調整も含めれば振り切るまでに100の修正が入っているといっても過言ではありません。修正しようとする動きは増えるほど力点となり、力点はリキみになるのでパワーロスやスピードダウンの原因になってしまいます。しかし、スムーズにカラダをターンさせる正しいバックスイングとトップをマスターしたことにより、切り返し以降も修正を減らして振れるようになった。その数は100はあったものが半分以下にはなったでしょう。

 スイング中に修正しようとする動きは、アベレージゴルファーなら数にして10近くは起こります。正しい動作によって修正しようとする動きを減らすことは、意図的になにかをしようとするよりも劇的にスイングがよくなることがある。それを論より証拠で示す結果となりました。


レッスン前
















武井壮のレッスン前のスイングを連続写真でチェック!


レッスン後
















武井壮のレッスン後のスイングを連続写真でチェック!




中井 学 なかい・がく
1972年生まれ。独自の視点からゴルフ上達を紐解くプロコーチ。現在は東方調布ゴルフパークでアマチュアもレッスン中。

テーマ別レッスン

あなたのゴルフのお悩みを一発解決!

注目キーワード
もっとみる
閉じる