イ・ボミのドライバー、インパクト前はココがすごい！

イ・ボミ Lee Bo Mee
1988年8月21日生まれ。158cm。日本ツアー通算10勝。今季は8月10日現在で2勝、2位が7回と圧倒的な安定感を誇る。韓国出身。マスターズGC所属。


8月21日時点で2位に4000万円以上の差をつけ賞金トップをひた走るイ・ボミ。自身初・悲願の賞金女王獲得はもはや固い！？そのスイング、ボクらにも学ばせてください！
写真＝小林司／取材トーナメント＝サマンサタバサレディース

解説＝村口史子 むらぐち・ふみこ
OLからプロへ転身した異色の経歴をもつ。99年には賞金女王を獲得。04年ツアー競技から退くと、近年はトーナメント解説などで活躍中。ブログはameblo.jp/muraguchi-fumiko/

正面から見たイ・ボミのドライバーショット

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後方から見たイ・ボミのドライバーショット

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彼女の技術をひとつ盗むとすれば、「前傾姿勢」を変えないこと

体重移動より上半身の捻転がカギ

　彼女の一番の長所は、とにかく軸がブレないこと。クラブが長い分、強い遠心力がはたらき、軸がキープしにくいドライバーでもブレがまったくありません。正面、後方ともにアドレス時の前傾姿勢に注目してください。フォローまでこの姿勢がまったく変わりません。大きな体重移動よりも、上半身の捻転とそれを戻すことによる解放でボールにパワーを伝えています。

　これは体幹の強さがなせるワザで、そのままマネするのは難しいですが、アマチュアが参考にするなら「頭を残そう」とする意識をなくしてください。無理に頭を固定すると、カラダの回転が止まってしまいます。頭は少し左右に動いてもいいので、背骨の角度を変えずに深く捻転することを重視しましょう。上半身と下半身に捻転差を作る回転で、パワーを生み出すことを優先させるので、下半身は少しガニ股気味に構えて安定させるといいでしょう。

　バックスイングを見ると、手元を…