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2013/12/18 19:03

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ゴルファーの注目度がもっとも高く、多くの人気ドライバーにも装着されている「グラファイトデザイン」「フジクラ」「三菱レイヨン」「USTマミヤ」のシャフト。その最新モデルはどんな性能でどんな人に合うのかをカノマタがリポートした。


グラファイトデザイン
ツアーAD MT

●フレックス/R2、R1、SR、S、X
●重量/54~84g
●トルク/2.9~4.7
●税込価格/4万2000円


強靭なしなり戻りでだれでもヘッドスピードが1~2m/秒アップ

カノマタ 新モデルの「MT」は、打った人がみんな飛距離が伸びたといいますね。

石井 このシャフトは中間を硬くして手元と先端をやわらかめにしたクセのないタイプで、タイミングの取りやすさとしなり戻りの速さによる飛びが特徴です。

カノマタ 切り返しで間が取れるので自分のタイミングで振れるし、シャフトがビュンとしなり戻って自然とヘッドスピードが1~2m/秒上がってくれます。しかも、シャフトが勝手に動きすぎないからコントロールもできる。ここ最近のグラファイトデザインのシャフトのなかでは、一番打ちやすいんじゃないですか?

石井 「MT」は男子プロだけでなく女子プロの使用率も高いですし、一般アマチュアの方にも打ちやすさと飛びを体感していただけると思いますよ。

カノマタ 飛距離アップを目指すアマチュアには、ぜひ試してほしいですね。

▲中間が硬くて手元と先端にしなり感があるダブルキック





フジクラ
モトーレスピーダー

●フレックス/R2、R、SR、S、X
●重量/46~78.5g
●トルク/3.0~5.4
●税込価格/4万2000円


バネのような弾きとスピーディなヘッドの走りで飛びを追求

カノマタ 弾き系で一世を風靡したスピーダーが15年ぶりに復活ですね。

甲斐 今回のスピーダーもむかしと同じ先中調子で、完全に飛距離重視のシャフトです。弾き系を意識してつくったのですが、みなさんには走り系だといわれています(笑)。

カノマタ たしかに、手元から先端にかけてシャフトがバネのようにしなって、ヘッドが走るのを感じます。それに、むかしのスピーダーに比べると手元の硬さがマイルドになって、すごく振りやすくなった印象です。でも、魅力はなんといっても一発の飛びですね。

甲斐 スピーダーとはアメリカでスピード違反者という意味の造語ですが、とにかくヘッドを走らせて飛ばすことに特化したシャフトです。“ちょっとくらい曲がってもいいから飛ばしたい"という人に使ってほしいですね。

手元から先端にかけてシャフト全体がムチのようにしなる





三菱レイヨン
ディアマナW

●フレックス/R、SR、S、X
●トルク/2.8~4.3
●重量/55~87g
●税込価格/4万2000円


たたいても左に行かない白マナのテイストに飛距離性能がプラス

カノマタ 今回の「ディアマナW」は、性能的に見ると白マナの後継モデルですよね。

伊藤 「ディアマナD」が第1世代だとすると、第2世代が「アヒナ」で、「ディアマナW」は第3世代になります。

カノマタ 白マナのシリーズは、パワーのある人がたたいても左に行かないハードなイメージがありますが、「ディアマナW」は、全体の動きがややマイルドになった気がします。それに、しなり戻りがシャープになって飛距離も出ますね。

伊藤 そうですね。それに、安定して飛ばせるように、これまでよりも若干打ち出しが高くなるように設計しています。

カノマタ そのせいか、以前よりも球持ちがよくなって操作性もいいですね。それに、今回から50g台がラインナップされたことも好印象です。左には打ちたくないけど軽めのシャフトを使いたいという人は間違いなくいますから。

手元にしなり感があって、中間から先端の剛性が高くなっている





USTマミヤ
アッタス5GoGo

●フレックス/R2、R、S、X
●重量/56~86g
●トルク/2.6~3.7
●税込価格/4万2000円


クセのないしなりでタイミングを取りながらインパクトで強くたたける

カノマタ 「アッタス5GoGo」は前作の「アッタス4U」となにが違うんですか?

石川 中間が硬くて弾きのいい「4U」に対し、「5GoGo」は中間がしなってタイミングが取りやすいのが特徴です。アッタスは今回で5代目ですが、歴代の中でもっともオーソドックスで振りやすいといわれています。

カノマタ タイプ的には初代アッタスに似ていますね。初代の振りやすさや、たたけるところはそのままに、しなり戻りの速さや弾き感がプラスされて、飛距離性能がアップしている感じがします。

石川 中間はしなりますが、先端の剛性を上げているので、たたいても左に行かないですし、風に負けない強い弾道が打てますよ。

カノマタ シャフトまかせではなく、自分の力でしっかり振っていきたい人が、安定して飛ばせるシャフトですね。

中間部分がしなって手元と先端の剛性を上げている





過去の名器が高性能になって帰ってきた!

 人気カスタムシャフト4本には毎年大きな注目が集まります。年によっては、4本とも手元調子ということもありましたが、今年はすべてに異なる特徴があります。なかでも今回は2本ずつ、ふたつのタイプに分かれました。まず、「ツアーAD MT」と「モトーレスピーダー」は、しなり方は異なりますが完全に飛距離重視のモデルです。つかまりのよさとしなり戻りの力で、シャフトがヘッドスピードを上げてくれます。また、「ディアマナW」と「アッタス5GoGo」は左を気にせずにたたけるぶん、自分の力を100パーセント引き出してくれる、パワーヒッターに好まれるシャフトです。

 そして、もうひとつの特徴は、4本とも過去の名器の復活だということ。「ツアーAD MT」はツアーAD Mシリーズ、「モトーレスピーダー」は初代スピーダー、「ディアマナW」は白マナ、「アッタス5GoGo」は初代アッタスの後継ですが、過去に名器として評価されたシャフトの進化系なので、悪いはずがありません。しかも、それぞれが前作のよさを受け継ぎながら、素材や製法の進化で、振りやすさや飛距離性能がアップしています。

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